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リレー小説まるvあん編 第1回リレー
覚夜の一番長い日


第1話 執筆者 恐竜戦車弐式


1.始まり

日本のとある場所に存在する、女の子妖怪達が通う学校『杏樹学園』
その学園のオチコボレ組の寮に住む人間の少女、いや少年・伽峨覚夜は、今日もいつものように一日
を始めようとしていた。
だが、それはかなわぬ望みだと言う事を、この後覚夜は思い知らされるのだった・・・・・


「ん・・・・・・・・・」
部屋の窓から光が差し込む中、覚夜はベッドの中でまだ半分寝ぼけながらも朝が来た事を確認した。
そして同じように自分のベッドの隣も。
「(良かった・・・今日は未央は来てない)」
覚夜は最近自分の寝床によく潜り込んでくる人狼の少女・未央の存在の有無を確認し、安堵の声を
上げた。
これでまた彼女が潜り込んでいようものなら、同室のネネからどこぞのスタンド使いもビックリの
鉄拳ラッシュを浴びせられていただろう(笑)
そう思いながら起き上がろうとした時、覚夜は異変に気付いた。

「(・・・何だ?なにやら自分の身体に違和感が・・・・)」
何だか自分の身体が自分の物ではないみたいだ。
そう感じた覚夜は自分の身体を頭から順に触り始めた。
顔に関しては特に違和感は無かった。
だが次に胸を触った時、覚夜は何かに気付いた。
「!?」
声が出そうになったのを何とかこらえつつ、驚きを隠せずに目を丸くした。
「(な・・・・何これ・・・・一体何が・・・・・)」
そして覚夜は恐る恐る服の中に手を入れ、それを確認してみた。
その数秒後。
「そ・・・・そんな馬鹿な・・・・(大汗)」
思わず声を出してしまった覚夜が驚愕した理由。
それは彼女、もとい彼に「胸があった」からである。
そう、本来女性しかないはずの『二つの膨らみ』が。
ちなみに今まで付けていた胸パットは確認のために小脇に転がっていたが、それでも今の覚夜は女性
として申し分ない胸元が出来上がってしまっていた。
「ま・・・まさか!!??」
もう一つの違和感の主に見当が付いてしまい、覚夜はいよいよ震え出した。
そしてゆっくりと自分の手を自らの下腹部へと伸ばした。

間。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!」
声にならない覚夜の悲鳴が、周囲に響き渡る。

「こ・・・これは夢だ・・・夢に違いないと決めた!」
小刻みに震える覚夜は一抹の希望をその手に掴むために自らの頬に手をかけた。
だがその希望はおもむろにメインエンジンを点火してイスカンダルの彼方へと飛んでいってしまった。
「痛い」
がっくりとうなだれる覚夜だったが、そのままブルーになっている暇は無かった。

「こらーーーーー覚夜ーーーーーっ!!朝っぱらから何変な声上げてるのよーーーっ!!」
我らが怒れる鉄拳王(笑)、七尾狐の白尾ネネがドアを開けて部屋へと入ってきたのである。
「ね、ネネ!ちょっと待って!今は来ないで!!(泣)」
「何言ってんのよ、いつまでも寝てないでさっさと起きなさいって」
そう言うとネネは問答無用で覚夜のいるベッドまで歩み寄った。
と、その時。

ツルッ!
「おわぁっ!?」
「うわっ!」
偶然部屋に落ちていたゴミを踏みつけてしまい、ネネはそのまま覚夜の方に向けて倒れこんだ。
その際にネネの手は覚夜の胸へと見事にターゲットインサイト(笑)
「えっ・・・・・・ちょっ・・・覚夜・・・あんたその胸・・・・・」
「ううっ・・・・実は・・・・」
「いつの間にそんな出来がいい胸パット調達したのよ?」
ガタゴトッ!!
桂三枝ばりに盛大にベッドから転げ落ちる覚夜(笑)
「いや違うから」
「やっぱり?」


「・・・・・・で?一体どうしたってのよ、あんたが急に女になっちゃうなんて」
「僕にもよくわかんないんだよ。朝起きたらいつの間にかこんな事になってて」
半泣きで訴える覚夜を見て、ネネは覚夜が嘘をついていない事を確認した。
「でもさ、あんたが女になったんなら丁度いいんじゃない?もう正体隠す必要もないし」
「そんな殺生な事言わないでよ!(泣)」
と、そんな会話をしていた時である。
「覚夜ーーーーーっ、今叫び声が聞こえたような気がしたのじゃが、どうかしたのかーーーっ!?」
「こ、この声は・・・お姉ちゃん!?」
「と、巴!?」




<あとがきらしきもの>

作者「さーて、ついに始まりました『覚夜女体化リレー小説』ーーーーっ!」
覚夜「・・・・・・・・・・・・」
作者「って、今回のお話の主役が何を黙りこくってるんだ?」
覚夜「何言ってんのさ、こんなネタの主役になっても嬉しくないよ」
作者「つれない事を言うな、このネタを待っている人々はこの日本中にごまんといるんだぞ!
・・・・・・多分」
覚夜「いや多分って!!(汗)」
作者「と言うわけで、果たしてここから話が繋がるかどうかは神のみぞ知る、という所か」
覚夜「僕を無視しないでよ〜〜〜っ!」
フレア「諦めな、始まった以上ジタバタ喚いても後の祭りだぜ」
ささ「そうですよ、これも運命だと思って受け入れましょう、ね♪」
覚夜「ちょっとささちゃん、何嬉しそうに言ってんの!?」
作者「と言うわけで、次回に続く!!」









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